日常のカケラ

場面緘黙とASD不登校次男やおっとりマイペースの長男の記録

不登校次男の力を信じて、親としてこれからできることを考える

 

中学三年生の場面緘黙でASDで不登校の次男は、「進学しない」を選択したのでゆるゆる過ごしていくことにした。

 

ただ、その間何もしないのは勿体ないし、親子で楽しみつつ何か本人の生きていく糧になるものがあればいいんだけどなぁと過ごしている中で色々と方向性が見えてきた。

 

 

 

 

オンラインゲームから見えた姿

 

まずは、次男に何かをさせるのではなく、私自身が好きなものを始めようと思ったのが元旦で、元ゲーマーらしく何かオンラインゲームを始めることにした。

 

 

長男と次男にどのゲームがおすすめか確認して、ダウンロード。

※私のPCが調子悪くなっていたため、長男のゲーミングPCを買い替えるタイミングで古い方を買い取ったため、ゲームできるスペックはクリアしている

 

 

次男からはモンハンをすすめられて、steam版のモンハンワールドを始めることになった。

 

 

オンラインゲームをするのが10年ぶりくらいなのと、年をとったこともあって、思ったように動かない私に優しく「こうしたらいいよ」や「この武器使うといいよ」みたいにアドバイスをくれる次男。弱い私と一緒にクエストをこなしてくれる次男。

 

 

私は次男に言われたとおりに全然できないし、アドバイスしてくれてるのにその通りに動けない自分へのいら立ちと焦りでイライラしてしまうことも多々あった。

 

 

今まで不登校になった次男に、「こうしたら?」「ああしたら?」と言ってきた自分自身を思い出し、次男もこんな気持ちになってたのかな。と、次男との関わり方を振り返った。

 

この年になるとアドバイスしたり、指導したりする場面の方が多くて、される方の気持ちをすっかり忘れていた。本当に反省した。

 

 

そして、次男は、私に教えるために毎日調べたり、実際にその武器を使って、使い方を考えたりしてくれて、私がイライラしても優しく「俺もたくさん失敗したからできないのは当たり前だから大丈夫だよ」と言葉がけもしてくれて、次男の見たことない姿を見ることができたのはすごい収穫だった。

 

次男に教えて貰いながら一緒にゲーム始めたことで、次男が本当に興味がないものを覚えられないだけで、興味あることに対しては時間をかけて調べることできるし、高い集中力もあることを知った。

 

 

そんな次男の姿が見ることができて

 

「ああ。この子は興味さえ出たらちゃんとできる」

 

と実感できたのである。

 

 

新しい好きなものを見つけてほしい

 

次男は世界が狭い。

 

新しい「好き」を発掘するのがなかなか難しいのでどうにかならないかなぁと漠然と思っていたところで

 

「俺、お年玉全部使ってゲームたくさん買う」

 

 

と、宣言してきたのである。

 

そこで

 

「どうせやるなら、色んな種類のゲームしてみたら?」

 

 

と、提案してみると

 

 

「それいいね!考えてみる!」

 

 

と、ルンルンしながら消えていった。

喜怒哀楽が全身に出るタイプなのでわかりやすい。

 

 

そして、次男が自分なりに調べて選んだゲームをsteamで購入。

※購入するときは、クレジットカードで購入できる画面まで出してもらって、都度私がクレジットカード番号等を入力して購入している。本人は現金で私に払っている。

 

 

その中から音ゲー(音楽に合わせてするゲーム)がヒットしたようで

 

 

「あたりがあったー!!!音ゲー楽しい!!!」

 

と、嬉しそうに報告してくれた。

 

 

それから音ゲーに熱中している。

 

 

まだ、お金はたくさん残っているので、好きな分野のゲームが増えるといいな。

 

 

 

言語化よりもインプットを優先していく

 

きっかけは1年くらい前に購入したこの本が始まり。

 

 

子どもが自分の心を理解するには、メンタライゼーションが大事なんだなと実感し、メンタライゼーションするにはミラーリング(鏡のように心を映してもらう)ことを周りの大人にしてもらわなきゃいけないらしく、私自身小さいころの記憶を掘り返していくと、ミラーリングしてもらったことがあんまりなかったなぁと気づいた。

 

だから、こうやって文章を書くようになる前の10代は、漠然とした「不快」がいっぱいあって、怖いことが多かったと自分なりに分析した結果、次男も漠然とした感情が多すぎるのはミラーリングが少ないからなんじゃなかろうか。という推測にたどり着いた。

 

 

でも、私はミラーリングしてもらわなくても、ある程度自分の心をメンタライゼーションできるようになっている。

 

 

それは、漫画や本をたくさん読んでインプットしてきた情報がたくさんあったことと、こうやってブログで文章を書き続けてきたことが自分なりのミラーリングになったのでは?と思った。

 

 

そうすると、そもそも言葉が本人の中に少ないと、表現する言葉がない状態なのである。

 

 

次男自身がそもそも言葉が足りないのでは?

 

 

ということに気づき始めたのだが、本は絶対に読んでくれないので、ぎりぎり読んで貰える漫画を元に言葉を増やし、色んな感情を知るきっかけになったらいいなと考え始めているので、週刊少年漫画を毎週購入するところから始めようと決めた。

 

 

 

本人が動き出すのはいつになるかわからないけれども、漫画を通して世界が広がってくれたらそれでいい。

 

 

 

(追記)ASDの感情の理解は言語が先で、理解は後

 

どこの記事だったか見つけられないので、見つけ次第こちらに添付させてもらう(2023/01/19 01:26:50に下記に追加)が、見出しに書いてある通りに、ASDは言語の発達が先に来て、そこから自分の感情の理解になる。という内容の記事を読んだ。定型の子どもは、言語より先に感情の理解はできていて、ただ、それを説明する言語がないから言葉では伝えられないけど、相手に共感することが可能みたいなのを読んだのだけど、見つけられない。

hatsuken.or.jp

 

それを読んで、更に語彙力が乏しい次男には、自分の感情を捉えるのは至難の業なのでは?と思った。