眠いという状態がデフォ過ぎて
大体ずっと眠い。
勉強しようにも
集中力が続かないので困っている。
10月から大学の勉強を再開するべく
気合を入れてみたけど、
土日なので完全なるオフモードである。
そのため、勉強に関係ない本を読むことにした。
2年近く前に買って読んでたはずなのに
中身をすっかり忘れていた。
冒頭の部分から
子ども、学校、家庭の3要素について評価した上で、子どもと学校の間で何が起こっているのか、子どもと家庭の間で何が起こっているのか、それぞれの関係性についても評価していく。
と書かれており、私自身が考えていたことが言語化されていたのである。
うちの次男の場合でいうと
子どもの問題としてASDと場面緘黙であり
思春期に入り始めたこともあって
周りと自分が違うこと
周りがルールを守らないこと
失敗することを異様に恐れること
雑音が苦手だったり
急に触られるのが苦手だったりしたので
こういう気持ちを言語化できずに殻に籠っていたのである。
そして、学校の問題として
ベテランの担任が嘆くくらいには問題児が溢れるクラスだった。
担任自身も学校に戻ることが目標であり
色々な手立てを熱心に考えてくれていたが
ことごとく次男の不安を煽るものとなっていた。
熱心な担任の想いとは裏腹に次男の心は離れて行っていたのだ。
最後に家庭の問題として
夫は管理職で激務でほとんど家におらず
私も正社員とPTA活動でバタバタしていたのである。
次男と過ごす時間も話す時間もあんまり作れなかったし
作ったとしても
学校に行きたくない次男を説得したり
無理やり学校につれていく時間に使っていたのだ。
不登校はきっかけに過ぎない。
本書でも
子どもが意識しているかはどうかは別にして、不登校が、両親の関心を取り戻すきっかけになる、というポジティブな役割を果たしていると考えることもできる。
支援者は、「子どもにとって、不登校にどのようなポジティブな意味があるのか」「子どもは、不登校を通して何を訴えているのか」などを、常に考える習慣をみにつけなければならない。
と書いてあるように、ポジティブに不登校の意味を考えると
私も夫も、次男が不登校をし出したころにお互いに休職することになった。
家族でゆっくり過ごす時間を始めて持ったように感じたのだ。
不登校にならなければ、子どもとこんなに対話することは無かったかもしれない。
そして、私たち家族にとっての幸せとは何か。
子どもたちにどういう大人になって欲しいか。
を見つめなおす時間でもあった。
夫は管理職をおり部署異動し、
2か月で職場復帰して現在元気に仕事している。
私は仕事を退職し、
私のペースで働ける仕事に変更し今も働いている。
不登校の支援目標として
「不登校という挫折体験をした子どもが、その傷を癒し、自分に合った場を見つけ、心理的に成長すること」「再び社会的な場で活動し、自立した青年になること」
再登校を目標としていないのは
不登校になった子どもにとって、原籍校に復学することは、特に中学生の場合にはなかなか厳しいことであり、それを目標にすることが、必ずしも最善の策とは思えないケースが多いためである。
再登校、すなわり「学校に行く・行かない」に目を奪われることで、子どもの内的作業など、優先的に取り組むべき課題が先送りになってしまうリスクがあるためである。
と述べている。
私自身も実際にそう思っている。
私の仕事は精神障害者の支援であった。
この大事な10代に無理をした結果、
30代、40代、時には70代になっても苦しんでいる人がいるのである。
10代の大事な時期を安心して過ごすことが何よりも大事だと考えている。
そして、不登校の親の希望になるようなことが書いてあったのだが
小中学校時代に不登校を経験した子どもの7~8割が、成人後の社会適応が良好であった
と書いてあるので次男の未来に期待したい。
一部抜粋しただけなので
詳しく知りたい人はこの本を読んでみてね。
2022.10.2 元屋みや