日常のカケラ

場面緘黙とASD不登校次男やおっとりマイペースの長男の記録

怪我の功名とはこのことか/不登校次男の備忘録

この記事は、2020年9月8日にnoteで書いたモノです。

 

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 夫が交通事故にあったのが、8月の終わり。交通事故にあったというか起こしたのだけど。もうそろそろ3週間になろうとしている。相変わらず、足を引きずって歩きずらそうにしているし、利き腕も思うように動けない。

 それでも、食欲に勝てない夫。そんな体でお菓子を買いに行く。1人では行けないから、お供を連れて行くのだ。それが次男。

 この仕事を我が家の中ではアイルーと呼ばれている。アイルーって知ってる?モンスターハンターというゲームで自分のお供として連れて歩けるネコ。

アイルー

画像はこちらからお借りしました
イーカプコン/モンスターハンター:ワールドマウスパッド
ん?マウスパッド…?ま…まぁ…いいか。

 次男がアイルーの役をいつも率先してしてくれるのだ。家の中にずっと引きこもって学校行ってないからね。寝てるとき以外はいつでもGOできちゃうのだよ。

 食欲魔人の夫と、アイルーの次男で毎日のように買い物に行っていたのだ。アイルーのお仕事は、主に商品を取ったり荷物を持ったりする。

 社交不安障害で対人恐怖症の次男が「お父さんを介助する」という使命感と「お手伝いするとたくさんお菓子を買ってもらえる」というちょっとだけの物欲で積極的に外に出ていた。

 先週から仕事を再開した夫。今日は夫が出勤してていないので、珍しく朝からいるアイルーの次男に声をかけてみた。

「コンビニで買い物してきてくれない?」

「いいよ」

「え?」

 あまりの即答にビックリした。基本、「絶対に無理」「嫌だ」って言われると思ってたから。先月だって断られた実績がある。

 驚いてる私に気づいた次男は

「あ。俺、なんかわかんないけどコンビニに慣れた。何度もコンビニ行ってたからかなぁ。大体イメージ?ができるようになったから1人でも全然大丈夫」

「そうなのね。じゃあ、好きなの買っておいで」

と、お金を渡したらするする~と家を出て自転車に乗って旅立ったのだ。

 去年のまだコンビニに1人で行けていた時期も「行きたい。でも、怖い」と家の中を行ったり来たりしてなかなか家を出ることができなかったのに凄い進歩だ。

 特に何事もなかったように無事に目当ての物と、家族みんなのお菓子を買ってきてくれて任務を完了した。良い兆候である。