日常のカケラ

場面緘黙とASD不登校次男やおっとりマイペースの長男の記録

あなぐらからでるか/不登校次男備忘録

この記事は、2020年10月30日にnoteに投稿したモノです。

 

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 不登校次男は、前回の記事からそのまま維持して調子がいい。  

 

 不登校次男は、そろそろ学校に行こうかなと考え始めている様子。ただ、生活リズムがグチャグチャだから行こうと思っている時間に起きることが難しいみたい。

 ここ数か月、体力も気力も持て余していた。それでも、今まで絶対に一人で外に出かけなかったのに、今月に入ってから「自転車でちょっと走ってくる」と言って数回出かけて行った。

 すごくない!?先月までは家から出られなかったんだよ!?

 帰ってきた次男に「スッキリした?」と聞いたら「うん。〇〇公園まで行ってきた。結構すぐについた」と普通に話していた。今までだったら「人が居て怖かった」と、ダラダラとしんどかったことをずっとこぼしていたのに、この変わりよう。

 そして、もう一つ変化したことがあった。

 Twitterでもツイートしてたんだけど、これ。

次男は久々に友達から遊びの誘いを受けて外出した。
友達に会うと、社会から離れているせいで話が合わなくて毎回気持ちが落ちるからこのあと大変だろうなぁ。— 元屋みや (@miya_note) October 23, 2020

 不登校になってから仲の良かった子たちが時々遊びに誘いに来てくれることは多々あった。遊びに出かけてもすぐに帰ってきてしまったり、「何話していいのかわからなかった」と怒っていたりして、そのあとずっと落ち込むということを繰り返していた。だから、荒れるなーと覚悟していた。

 何回か家を出たり入ったりしながら珍しく暗くなるまで帰ってこなかった。家を出たり入ったりしてたのは、switchやスマホをとりに帰ってきたようだった。

 バタバタと大きな音を立てながら帰ってきた次男は

「ショウ(仮名)とLINE交換した!今日の20時から遊ぶんだ!」

と興奮して話した。

 ショウは不登校になる直前までいつも毎日遊んでいた子だ。何でも話したり相談したりできるけど、ショウはスマホを持っていなかったから次男からアクションをとることができなくて向こうから会いに来てくれるのを待つしかなかった。

「お。そしたらこれから話したいときに話せるね」

「うん!!」

 今までにないくらいに楽しそうな次男に少し泣きそうになった。

 翌日もLINEで連絡を取り合ってお昼過ぎから出かけて行った。

 ショウも含めみんな学校に行っている。やはり、次男が彼らと遊べる時間は限られていて、次男自身も退屈な毎日をどうにか変えたいと思い始めるきっかけにもなったようで、「学校に行こうかな」と言い始めている。

 それでも教室には入れないから通級の登校にはなる。

 私が付き添い登校をするつもりであったけど、それをする気力も体力もないことが判明してた。

 それで次男には

「申し訳ないけど、お母さんは今やることがいっぱいで付き添いできないから、学校に行くなら一人で行って欲しい」

と、お願いをした。

 ショックな顔をしつつも、少し考えて

「うーん。やろうと思ったら1人で行けるかもしれない。ただ道に自信がないから1回だけ一緒に行って欲しい」

 なんということでしょう。

 落ち込んだり、諦めたりせず、代替え案を出してきた。すごく成長を垣間見れてとってもとってもとっても嬉しかった瞬間でもある。

「そうだね。1回一緒に行こう。そして2回目からは1人で行ってみてね」

 約束をした。

 それがいつやってくるかは次男の生活リズムが大きく影響している。

「俺、起きれる自信ないから、朝起こして欲しい」

 もう一つお願いしてきた。受け入れてもいい話だけど、朝起こすという行為は私にとってはかなり苦痛だ。次男が小学校5~6年まで無理やり朝起こして、叩かれたり暴言はかれたりしながら学校に連れて行ったときを思い出す。そして、親が起してくれるということで甘えが生まれる。

「それは、お母さんが頑張るところじゃないよ。それは次男が頑張るところだよ。本当に行きたいなら自分でちゃんと時間に起きて」

「そっか。そうだね。わかった」

と、すんなり受け入れた。

 もう、なんなの?めっちゃ変わったじゃない。受け入れて貰えなくても落ち込むということはしなくなった。

 次男はもうそろそろあなぐらからでることができるのかもしれない。

 期待するとがっかりしちゃうから、期待せず見守っていきたい。