日常のカケラ

場面緘黙とASD不登校次男やおっとりマイペースの長男の記録

中3期末試験の賭け


この記事は2020年8月11日にnoteで書いたモノです。

 

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 長男と賭けをした。

 1学期期末試験で平均点以下だったら1教科100円という賭けだ。9教科なので全部が平均点以下だったら900円を長男は失うことになる。

 

「5教科に絞って平均点以上とれば、100円プラスになる。よし!5教科に絞ろう!」と、画策していた。

 

 中1、中2とテスト前に勉強してこないでヒドイ点数を取り続けている男男なので、これで少しでも勉強してくれたらいいなとゲーム感覚て提案してみたのだった。あえてテスト前に声をかけるということを一切しなかった。

 

 そして、期末試験最終日。

 

 試験から解放された喜びが体から溢れまくっている長男に

 

「1教科100円だからな」

 

とささやく。

 

キョトンとした顔からあれよあれよと大きな口をあけてガクガクしはじめた。

 

「……やべぇ!すっかり忘れてた!やべぇ!」

 

となっている。おそらく勉強しなかったのだろう。

 

ーオーケー。オーケー。想定の範囲内

 

 そうだろうね。テスト前に長男がしていたことは、ポケモンカードのどれを売るかを算段してたし、ネット上の友達とスマブラの大会で盛り上がりYouTubeに上げる動画を何時間もかけて作ってたからね。趣味で大忙しだったから勉強する時間なかったでしょうね。

 

「900円楽しみだわ」

 

嫌味を言う私に

 

「大丈夫。全部100点だから」

 

と、謎のドヤ顔を決めた長男。

 

ーえ?なにその謎の自信。まぁいいわ。絶対、平均以下なのは目に見えてる。

 

などと話したのが7月末。

 

 さて、私は期末試験のことすっかり忘れてた。8月になって学校から帰ってきた長男が

 

「あ~。全滅全滅だわ!何点だと思う!?」

 

と、唐突に質問してきた。

 

「え!?なんのこと?え?25点くらい?」

「はずれ!!11点でした~!!!!」

 

ここで、期末試験だと理解した。

 

「え?ちょっと間違えたら一桁じゃん。こりゃもう平均点以下確定だな(不敵な笑みをする)ちなみに教科は?」

「技術だからいいんだよ」

「なんだ!技術かよ!それいつも10点台しかとらないやつじゃん!」

「うるせぇ!」

 

と肩パン(肩にパンチ)される。中3男子の肩パン痛い。

 

 肩パンしつつも報告は続く。

 

 

「体育は20点。理科は25点」

「ほう。そしたら平均点以下だね」

「うるせぇ!」とまた肩パンされる。

「理科は120点満点なんだよ!」ドヤ顔で謎の自慢してきた。

「は!?そしたら100点満点よりも点数取らなきゃいけないやつじゃん!100点満点で考えたら10点みたいなもんじゃん」

「だまれぇぇ!!!うわぁぁぁ!!」と連続肩パンされる。

「数学はな良かったんだよ!54点」

「うわぁ…。それも平均点以下だろうね」

「いや!平均点50点って言ってたから大丈夫だから!絶対に大丈夫だから!」

「長男さんよ。よく考えてみなさい。すでに今マイナスですよ」

「はっ!ぐぬぬぬ。まだ…まだあと4教科ある…。どうにかどうにか100円プラスになるはず…ああ!英語があったやべぇ!REDしかかけなかったからやべぇ!」

 

と、身悶えをある程度すると「まぁ。終わったことはしょうがない」と立ち直りが早かった。

 

 結局、長男は800円を私に払うことになった。そのお金はそのまま貯金箱にイン。この貯金箱は、家族で旅行に行こうよ貯金なので長男にもちゃんと還元されます。