日常のカケラ

発達系BBAが試行錯誤してるブログ~時々子ども~

「このままやっていけば爺さんになった時すごい爺さんになるのでは?」

さて、場面緘黙でASDで不登校(今は引きこもり)の次男のことを今日は書くよ。

 

 

大きな変化

場面緘黙でASDの次男は2年弱、家族との交流も最低限に家に引きこもっていたのだが先日自ら家を出る決意をした。まだ一人で外には出られないのでもちろん私が同行している。

 

キッカケは5月のこの記事。

nutsco.hateblo.jp

 

日にちが近くなってきたときに再度本人の気持ちを確認すると

「教育相談に行く」と意思は固いようだったので外に出る準備をしなくてはいけなかった。

成長期に2年も外に出ていないので当時から来ている服はつんつるてんになっている。何度か新しい服を買うことを提案したが本人からは別に買わなくていいと言う希望だったので、つんつるてんの服でこの2年過ごしていた。

しかし、流石に外出するにはつんつるてんの服で行くわけにはいかないだろう。ということで次男の外出用の服を買い、靴も新しい物を購入した。

 

不登校の親を長年やってきたけれども、こうやって「行く」と言っても当日になって行かないことなんてザラなので期待しないで待っていたら当日「今日だよね?」とイソイソと服を着だした。

 

緊張気味に車に乗り込んで久々の教育相談へと行けたのである。

 

 

久々の教育相談での面接

 

2年前の中3の段階では話す練習を模索して先生(臨床心理士)と話すことができていたのだけども、今回は一切声が出なかったのでどのようにコミュニケーションを取るかと先生の提案で筆談を出したところ本人からOKが出たので筆談で会話をしていくことになった。

 

あの頃の緘黙時は筆談を毛嫌いしていてコミュニケーションは頭を縦に振るか横に振るかくらいしかできなかったのである。大前進の出来事だった。

 

そして漢字もしっかり書けるようになっていたのである。本当に漢字の書き取り練習をしていたんだ!という感動ばかりの日だった。

 

内容としてはTwitter(エックス)で書いてる内容の方が

その時の気持ちが込められている気がするので載せておくね。

 

 

 

次回は1か月後となったんだけども、11月は私と夫と次男の3人で参加して、”相対性」についてを分解して考える時間となった。次男からは「親が居るから声がでない気がするから次は一人がいい」と言われる。

 

本人なりに行くたびに何かを感じるようで、自分の気持ちを分析して言語化し始めて実験をしているように見受けられてとても良い変化へと繋がっている。

 

 

教育相談以外の外出

 

教育相談は中学生の時によく会っていた先生とよく行っていた場所で話すのである意味外出するにはハードルが低い場所と言えるのだが、11月に結婚記念日のあった我が家は忙しい長男も珍しく休みで家族4人が休みでいるということがほとんどないので出かけようとなったのだが、次男を誘ってみると

 

 

と、家族4人ですごい久しぶりにカラオケに行けたという次男にとっての外出の経験を積めることができた訳で、こんなふうに4人で出かけられる日が来るとは考えていなかったので長男も含めみんなすごい盛り上がっていたのである。

 

2時間で帰る予定が4時間もカラオケをし続けることとなったし、次男の好きな曲がどういうものか知ることができた。それは次のステップへ進むヒントとなりそうだった。

 

 

年始のライブに誘ってみたら

 

私と夫で年始にアカペラグループのライブに行く予定なのだが、次男も先日誘ってみた。

 

「え?どうしよう。経験してみるのもいい気がするし、言ってみようかな」

 

と、前向きに検討を始めてくれたのである。

実際に悩んでいる様子だったのでまだチケット買えそうだからもう少し悩んでから答え出してもよいよと現在保留中となっている。

 

 

ここから、次男が珍しく過去を振り返りながら色々話し出したんだよね。

 

「俺さ。認知行動療法っていうものを今少しずつ勉強してるんだけど、中学生の時もやってたなって思い出して、当時意味がわからなくてやってたなってことに気づいたんだよね。」

 

「え!?覚えてるの!?!?」

 

 

2021年頃に素人の私でも認知行動療法のさわりだけでも出来ないかと模索していたんだよね。

その時に出会ったのがこの本。

 

 

自分自身も調子悪かったから再度読み直したいなぁと思っているんだけども、この本の中で「怖いと感じる所まで行ってしっかりその景色を眺めてどこがどう怖いかを自分で把握する」や「ある程度怖いと感じる場所になれたら、更にその先に進んでみる」という2点だけをやっていたんだよね。

 

ただ、本人が言語化を「疲れる」「難しい」と嫌がるので途中でやめてしまったんだよね。

 

記憶に残りにくい次男がこれをやっていたことを覚えてたことに私は少しびっくりしているのである。

 

そして

 

「俺、今ならお母さんが言ってたことがわかる。実際にやってみると大したこと無かったり、知らないから怖かったりするだけなんだよね。もう18歳になるからこのままじゃいけないなって色々やり始めてから感じるけど、やっぱり経験してみて自分の頭の中のイメージとやることは全然違うし、分からなくて怖かった世界が今少しずつ怖くないんだなって体感できてる。だから、これを”このままやっていけば爺さんになった時に色々できるすごい爺さんになるのでは?”って思うんだよね」

 

と、語り出した。

 

あんなに言語化苦手だったこの子がこんなに言葉に出来るようになってるのである。

 

 

「それな!!!!!!お母さんもそう思う!!!」

 

 

と、最大級に同意するとにっこりと可愛い顔で笑い返してくれた。

 

最後に

 

勉強したい。知識を増やしたい。という次男の希望でガンガンに本を買い与えてきたんだけども、今年買った本や漫画たちを発表していく。

nutsco.hateblo.jp

 

さっきも紹介したここで紹介した本以外ってことね。

 

次男からの依頼

「なんか主人公が苦労してボロボロになってから立ち上がる本」

 

次男からの依頼

「なんか勉強に役立ちそうな漫画」

 

 

 

 

ここ最近は漠然とした依頼は特になく

更に読む本が無くなったということで

 

読書するきっかけになったシリーズの最新作と

 

 

読書の毛色を変えてみるのもありかな?と思って、私が面白くて一気読みしたこの本を読んでみてと渡してある。

 

 

※一気に書き上げて見直ししてないので、見直して文章を直すかもしれない。